内容説明
黒人として女性として、苦難に満ちた道を歩んできたアンジェロウが語る、精神的に豊かな人生を生きる術。
目次
女性が真の女性として生きていくのは難事業
旅は相互理解のかけ橋
慈善の悦び
人生の方向転換
「スタイル」の重要性
精霊にすべてを託して
「すごい」女性が背負う重荷
野卑がどうしてそんなにおかしいの?
死と遺産
独創的な服装〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロビン
17
アメリカの黒人女性詩人マヤ・アンジェロウのエッセイ。つらい経験に負けることなく前向きにエネルギッシュに生きてきた詩人の言葉はすっと胸に染みこむ。精神的に豊かな生活を送るコツは「人生を愛する心、小さな恵みにも大きな喜びを感じる心、自分は世間のためには何もしていない、どんな天賦の才も天から授かったものだということをはっきり認識することである」と詩人は語る。過酷な境遇の中で自己卑下や自暴自棄に陥らず、自分には幸福になる権利があると信じ誇りを持ち続けることは難しいが、彼女はそれを成し遂げた偉大な女性であった。2020/09/11
kokeko
3
水辺にある丸い石は長い年月を経て角を落とし、運ばれてそこにある。そのたゆまぬ働きかけ、容易でなかったはずの時間に思いを馳せる。 脅しや不安をあおることなく経験を伝えてくれる言葉を知恵というなら、これは女性のための知恵袋集であり、読む栄養剤。四半世紀前に出た内容は,著者の目の確かさと、女性の立場が大きく変わっていないことを教えてくれる。 温かな言葉をどう語りかけているのか、次は映像のなかの彼女をさがしてみたい。2018/04/20
asiantamtam
1
タイトルでミニマリスト系の本かと思って手に取ってみたが、ひとりのアフリカ系アメリカ人女性のエッセイ、というか心情が描かれている。作者は人種問題等で苦労しながらも、多彩な経歴を持つ人で、全力で生き切っているのに衝撃を受けた。言うことがすべて深い。2017/10/19