内容説明
最近の研究により、老化の原因が、酸素を呼吸し代謝する際に副産物としてできる酸素毒にあることがわかってきた。また、さまざまな動物実験から、摂取カロリー量を減らすことで寿命をのばせる可能性があること、逆に男性ホルモンや甲状腺ホルモンに老化を加速するはたらきがあることなど、これまでの常識では考えられなかったようなことがつぎつぎと明らかになってきている。「老い」は科学の力で克服できるのである。
目次
第1章 老化を科学的にみつめ直すと
第2章 なぜ寿命があるのか
第3章 ホルモンと老化
第4章 細胞の寿命と個体の寿命
第5章 寿命の長さと関係する性質
第6章 酸素代謝と密接する老化速度
第7章 栄養と老化
第8章 免疫能と老化
脳の老化と老年痴呆
第10章 遺伝子レベルでの老化研究