ヨーロッパの北の海―北海・バルト海の歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 452p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784887083851
  • NDC分類 683.23
  • Cコード C1022

出版社内容情報

『図書新聞』2011.8.13 (3026号) より                        
(前略) 本書は,北海・バルト海の自然環境の中で,地域あるいは地域を越えた広い空間で展開してきた太古から現代に至る政治,経済,社会,文化,技術などについて,また,そこに生きる人々,その職業,仕事など北の海にかかわる日常的な世界について実に見事に描ききった本邦ではもちろん,おそらくは世界でも初の総合的研究書であろう。北海,バルト海世界研究の権威であるロンドン大学のカービー名誉教授と,海事史,女性史の専門家ヘルシンキ大学ヒンカネン講師両著者の博学,博識が反映された内容は幅広く深い。 (中略) 著者は地域史や都市史,領国史という小さなジャンルを超えた広い視野のもとに,船乗り,漁民,船大工など,海に関係するありとあらゆる人々を扱い,北の海に展開する社会のすみずみまでを,古今の文学や詩などを随所に鏤めて見事に抽出する。しかも,それらが全体の論旨とうまく一致しているのである。評者は目配りの利いた巧みな表現に魅了され,その展開に圧倒されて,全体で450頁にもおよぶ大著を一気に読了した。(以下略)
                                         (評者:斯波照雄)

目次

発見された海
遠ざけられた海
表象界の海
航海
船舶
航海と権力
商業と商人
漁業
海に生きる男たち
船乗りと海
海に生きる女たち
危機に瀕した海

著者等紹介

玉木俊明[タマキトシアキ]
1964年大阪市に生れる。1992年同志社大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学、2009年博士(文学:大阪大学)、現在、京都産業大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さいと

2
北海とバルト海についての本。としか言いようがない。あまりにも網羅的すぎてついていけなかった。海という地理・地学的な考察から航海の歴史、海運送による経済、船・商業・漁業の歴史、そこに生きる人々の文化史。もうお腹いっぱいです・・・。あと、二三回は読み返さないと理解できない気がする。刀水書房のラインナップはマイナーだが、良書がある。惜しむらくは値段が・・・。まあ、まだましな値段か・・・。2011/07/24

まーじなる・まん

0
北海とバルト海、そしてそれらの海を取りまく海洋諸国の海事史に関する一大クロニクルである。あとがきにあるように、世界でも有数の海洋国家であるはずの日本において、海事史についての研究にあまり日が当たらないのは、頭を傾げる。2011/08/27

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