出版社内容情報
畿内に比べて後進的に思われがちな東国古墳社会。近年の古墳・豪族居館跡・集落遺跡・水田遺構の発掘成果や、古代石碑の考古学的検討からそのイメージを覆し、畿内に連動する社会経営が実践されていた事実を解明する。倭王権の一翼を担いつつ、治水や馬生産など渡来文化を導入・展開し、独自の文化構造を成立させた東国豪族の地域経営の実態に迫る。
内容説明
後進的とされた東国古墳社会像を、近年の発掘成果や古代石碑の検討から覆し、畿内に連動する社会経営が実践されていた事実を提示。倭王権の一翼を担い、独自の文化構造を成立させた東国豪族の地域経営の実態に迫る。
目次
第1部 古墳成立期の集団移入と地域形成(低湿地の開発と古墳の成立;古墳時代前期の地域開発と古墳の被葬者像)
第2部 大首長の共立・分解と地域開発(古墳時代中期の上毛野;井出二子山古墳の歴史的意義 ほか)
第3部 上毛野の渡来文化(積石塚の展開;上毛野における五世紀の渡来集団 ほか)
第4部 遺跡動態からみる屯倉の経営(古墳時代後期の地域経営と屯倉の成立;立評をめぐる地方氏族の政治行動 ほか)
第5部 古墳時代東国論(古墳時代の東国とヤマト―軍事を中心に;東国における後期古墳の特質―前方後円墳の終焉 ほか)
著者等紹介
若狭徹[ワカサトオル]
1962年長野県生まれ。1985年明治大学文学部史学地理学科卒業。現在、明治大学文学部准教授・博士(史学)。濱田青陵賞、藤森栄一賞、古代歴史文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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