出版社内容情報
古代から崇拝されてきた宗像・沖ノ島には、他に例をみない祭祀遺跡が残る。シルクロードを通じて伝わったカットグラス碗片、中国大陸の銅鏡、朝鮮半島の金製指輪など航海安全を願い奉献された品々は、古代東アジア諸国間の交流を物語る。航海・交流を切り口に、多様な地域間交流が生み出した祭祀と信仰を読み解き、「神宿る島」の魅力に迫る。
内容説明
航海安全を願い、東アジアの交流を物語る品々が奉献された宗像・沖ノ島。その古代祭祀遺跡は他に例をみない。航海・交流を切り口に、多様な地域間交流が生み出した祭祀・信仰を読み解き、「神宿る島」の魅力に迫る。
目次
1 概説(「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群とは―その価値と歴史)
2 報告(先史・古代の東アジア海域世界における沖ノ島―航海・船と海域ネットワーク;沖ノ島祭祀遺跡と竹幕洞祭祀遺跡―倭国と百済の交流;古墳時代の日朝交渉における海の道;秦氏と宗像の神―「秦氏本系帳」を手がかりとして;宗像・沖ノ島における古代祭祀の意味と中世の変容)
3 討論(パネルディスカッション 沖ノ島研究の新地平―五年間の研究を振り返って)
著者等紹介
佐藤信[サトウマコト]
1952年、東京に生まれる。現在、東京大学名誉教授、博士(文学)
溝口孝司[ミゾグチコウジ]
1963年、北九州市に生まれる。現在、九州大学大学院比較社会文化研究院教授(Ph.D.1995)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
73
世界遺産「沖ノ島」の研究本。2017年(平成29)にユネスコ世界文化遺産登録された《「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群》に関するシンポジウムの内容をまとめたもの5年分。▽[報告]先史・古代の東アジア海域世界における沖ノ島(航海・船と海域ネットワーク)/沖ノ島祭祀遺跡と竹幕洞祭祀遺跡(倭国と百済の交流)/古墳時代の日朝交渉における海の道/秦氏と宗像の神/宗像・沖ノ島における古代祭祀の意味と中世の変容[パネルディスカッション]▽地図や図説が多く、巻末に年表あり。2024.2刊2024/03/18
takao
3
ふむ2024/06/16