出版社内容情報
中世の黎明…大石直正(安倍氏以前〈奥羽の平安時代史をどうみるか/奥六郡の成立/九・十世紀の蝦夷叛乱/蝦夷と交易と叛乱と〉以下細目略/前九年・後三年合戦の意義/中世的郡・庄・保の成立/平泉政権をめぐって)/鎌倉幕府と奥羽両国…入間田宣夫(文治五年奥州合戦と中世国家/奥羽両国の支配機構/先例の論理と開発の論理/北条氏所領の展開)/南北朝内乱の中で…遠藤 巌(内乱と奥羽/奥羽の建武新政/両朝奥羽支配策の激突/奥州管領と国人)/国人の連合と角逐の時代…伊藤喜良(国人一揆の雄飛/奥羽をめぐる二つの権力/「天下り」公方の栄華と落日/奥羽の室町的秩序)/大名権力の形成…小林清治(奥羽戦国期の展開/地頭と在家/大名権力の構造)/中世奥羽の終末…藤木久志(天下の儀・私の儀/奥羽仕置/日本のつき合)/解説…柳原敏昭/附録
内容説明
郷土史の枠を越えて、地方から中央をみる視点から、奥羽の中世史像を描いた名著を復刊。中世奥羽を六テーマに分け、蝦夷の存在にも触れつつ論述する。陸奥・出羽両国の庄園・国守・地頭一覧や略年表などを附載する。
目次
中世の黎明
鎌倉幕府と奥羽両国
南北朝内乱の中で
国人の連合と角逐の時代
大名権力の形成
中世奥羽の終末
著者等紹介
小林清治[コバヤシセイジ]
1924年北海道に生まれる。1948年東北大学法文学部(国史専攻)卒業。福島大学教授、東北学院大学教授などを歴任。2007年没
大石直正[オオイシナオマサ]
1931年東京府に生まれる。1960年東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。東北大学助手、東北学院大学文学部教授などを歴任。2021年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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