出版社内容情報
天皇・貴族から庶民にいたるまで、昔の人びとはどのような恋をしていたのだろう? 第一線で活躍する歴史学・国文学などのエキスパートが、日本史のなかの知られざる恋愛エピソードを紹介。あの有名人の恋愛スキャンダル、無名の人物が貫いた純愛、異性間に限らない恋心、道ならぬ恋が生んだ悲劇…。恋愛を通してみると歴史はこんなに面白い!
内容説明
天皇・貴族から庶民にいたるまで、昔の人びとはどのような恋をしていたのだろう?第一線で活躍する歴史学・国文学などのエキスパートが、日本史のなかの知られざる恋愛エピソードを紹介。あの有名人の恋愛スキャンダル、無名の人物が貫いた純愛、異性間に限らない恋心、道ならぬ恋が生んだ悲劇…。恋愛を通してみると歴史はこんなに面白い!
目次
古代(万葉びとの「恋力」―『万葉集』にみる非貴族階級の恋;桓武天皇と酒人内親王 古代における内親王の恋と結婚―皇孫の血の世俗化 ほか)
中世(院政期の恋愛スキャンダル―「叔父子」説と待賢門院璋子を中心に;鎌倉時代の恋愛事情―『民経記』と『明月記』から ほか)
近世(大奥女中の恋愛事情;ある宮家の「恋」 ほか)
近現代(天心・波津・隆一の三角関係と美術行政の展開;軍隊と恋愛 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Toska
23
『日本歴史』誌が歴史や国文の研究者らにお題を出し、各自の専門と恋愛を絡めた論文を募るという大変ユニークな企画。万葉の恋歌から戦後皇室の「恋愛結婚」に至る多彩なテーマが出そろい、文体も硬軟のバラエティに富む。例えば清水克行「娘の密通、そのとき母は…」などは女性週刊誌を思わせるくだけたタイトル。さすが清水さんだ。だが内容は、室町期における女性の性的逸脱は母親に制御されるケースが多かったという至って真面目なもの。全体に不義密通の話題が多いのは、それが「恋の形」として目立ちやすかったからなんでしょうね。2025/05/04
すみっちょ
10
可愛らしいタイトルからは想像つかないくらい、大学の教科書というか論文集みたいでした。時代、地位、性別によって色恋も様々ですね。高校の日本史の先生が「東京美術学校騒動」と岡倉天心について話してくれたことがあったのですが、こんな事情があったとは…教科書には載っていない背景が詳しくわかり興味深かったです。ざっくり時代分けされていますが、一つ一つの時代ごとにもっと詳しく知りたいなという気持ちになりました。2021/09/13
紫草
10
古代から現代まで「恋愛」をテーマとした小論集。いつも古代ばかり読んでますが、あまり興味がない時代でも短いので読みやすい。逆にいつも読まない時代が新鮮でおもしろかった。綿抜豊昭「〈恋文集〉について」がおもしろかった。江戸時代の恋文の文例集。古今集とかの恋のうたを普通の文にしたのをいっぱいくっつけたみたいなの。こんなの本当に出したのかなあ?あと紙を細くたたんで結んだ「結び文」、小さいからそっと受け渡ししやすいけど、「投げる時に飛ばしやすいため、受け取りを拒否して投げ返されやすい」投げ返す!!(笑)2021/04/01
かつきち
7
タイトルのに似合わず、わりと硬派で学術よりだったのだけど、夢中で読めた。テーマごとの文章がそれほど長くないことと、政治史文化史ばかり習ってきた身としては、彼らの恋愛事情というのが新鮮だったし、その時代時代の恋愛事情の違い自体が面白かった。2021/09/26
圓子
6
恋という極めて個人的な範疇のテーマが、歴史にどこまでからめるのか。実際、個別事象すぎてここから「歴史」には展開しないなという小論もあった。でも、読み物としてはそういったものの方が抜群におもしろいんだよね~。44頁にあるように『その時代の可能性と限界の中でしか存在しえない』というのは端的で鋭い指摘だとおもう。LGBTQ の件もまさにそうで、2021年現在の定義・目線で数百年数千年まえの「見た目上似ている事象」を扱おうとしても読み間違えるだけだろう。2021/07/10
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