出版社内容情報
民俗学は、19世紀以来歴史を明らかにする学問として登場し発展してきた。近年、その目的を歴史とは無関係な学問とする主張が少なくない。しかし、歴史を認識し、豊かな歴史像を創造することが民俗学であり、21世紀には歴史研究において新たな目標を獲得しなければならない。常に学界に問題点を指摘してきた著者が、あるべき方向性を提示する。
内容説明
民俗学は、一九世紀以来歴史を明らかにする学問として登場し発展してきた。近年、その目的を歴史とは無関係な学問とする主張が少なくない。しかし、歴史を認識し、豊かな歴史像を創造することが民俗学であり、二一世紀には歴史研究において新たな目標を獲得しなければならない。常に学界に問題点を指導してきた著者が、あるべき方向性を提示する。
目次
課題 歴史と民俗学研究(民俗学の展開と方法;民俗学と歴史学)
第1部 危機意識と民俗学(初期柳田国男の民俗学;民俗学と民族;日本単一民族論再考;近代日本の植民地と民俗学;政治と民俗学;民俗学と歴史認識)
第2部 民俗学の方法(周圏論と民俗学;歴史民俗学的方法;民俗資料としての日記;図像と民俗学)
展望 二一世紀の民俗学をめざして(学史から学ぶ民俗学の今後;発言する民俗学への可能性)
著者等紹介
福田アジオ[フクタアジオ]
1941年、三重県に生まれる。1971年、東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、国立歴史民俗博物館名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 自分を諦められずに…