内容説明
東大寺、法隆寺、鶴岡八幡宮、安土城、姫路城、大坂城…かつては重要な建物にだけ葺かれた瓦。大陸より伝わり、日本独自のスタイルを確立した造瓦の変遷を、瓦工集団の発展を辿りつつ豊富な図版を交えて描く。寺院・城郭の瓦を分析し、組織で異なる鬼瓦の形態にも迫った労作。
目次
1 中世の瓦生産への変化(東大寺再建過程での瓦調達法;興福寺再建における造瓦;法隆寺大修理における造瓦;鎌倉後期・南北朝期の大和の瓦工;中世京都と鎌倉の造瓦;中世和泉の造瓦)
2 中世的瓦大工の時代(大和の瓦大工橘氏;播磨の瓦大工橘氏;四天王寺住人瓦大工;播州英賀住人瓦大工)
3 織豊期の大規模瓦生産(大和と播磨の瓦大工橘氏のその後;織豊期の四天王寺住人瓦大工とその後;織豊期の播州英賀住人瓦大工;安土城の造瓦;姫路城以前の瓦と姫路城造営寺の瓦;大坂城の初期の瓦;聚楽第の瓦;肥前名古屋城の瓦と九州の城郭瓦;織豊期城郭瓦の特徴)
4 江戸時代前期の瓦生産と御用瓦師の成立(御用瓦師寺島家―大坂と京都;紀伊の寺島;名古屋城下の瓦生産;江戸の前期瓦;甲府城下の瓦生産;姫路城下の瓦生産)
著者等紹介
山崎新二[ヤマサキシンジ]
1948年福岡県に生まれる。1974年広島大学大学院文学研究科修士課程修了。独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所都城発掘調査部副部長、同研究所副所長等を経て、2009年退職。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
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