明治維新と横浜居留地―英仏駐屯軍をめぐる国際関係

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642080514
  • NDC分類 213.7
  • Cコード C1021

内容説明

一九世紀後半の横浜に一〇年余り駐留したイギリス・フランスの軍隊―。急変する国際関係のもとで、外国軍隊が与えた影響とは。欧米間の牽制と協調、日本側の不信と友好関係が渦巻く明治維新史を“地球規模”で読み解く。

目次

1 一九世紀後半、幕末開港と横浜居留地から見た国際空間(「東洋のマルセイユ」(横浜)港が変わる―国際兵器取引市場と外国商人
英仏軍の横浜上陸と山手“占領”―植民地兵も動員 ほか)
2 史上最初の対欧米国際戦争―横浜は“下関戦争”への出撃・補給基地(アームストロング砲と長州藩の応戦―「敗戦条約」と彦島保障占領問題;「植物地化の危機」について―「軍事的プレゼンス」の役割)
3 下関海峡と対馬海峡―日本近海で、また“クリミヤ戦争”か(対馬事件とは…―露・英両帝国の対立;氷雪の沿海州から外洋を望む三つの窓―対馬海峡は東シナ海への通路)
4 戊辰戦争は日本の“南北戦争”―横浜‐箱館‐新潟の各港を結ぶ「点と線」(諸藩洋式兵器の質と量―東奔西走の密貿易商「平松武兵衛(H・スネル)」
“謎のドイツ人(R.ガルトネル)”―内乱の「蝦夷島」(北海道)を“開拓”)
5 明治新政府と横浜英仏駐屯軍の撤退―なにが残ったか(幕府とフランス兵制―薩摩藩軍隊のモデルは英駐屯軍;普仏戦争と兵部省―兵制のゆくえ ほか)

著者等紹介

石塚裕道[イシズカヒロミチ]
1929年、東京都に生まれる。1953年、東京大学文学部国史(日本史)学科卒業。現在、東京都立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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hakodadi

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1863~75年横浜には英仏の軍隊が(最大時3200名)駐屯していた。。この間国内では薩英戦争、下関戦争という外国VS薩摩・長州の​戦闘には横浜が出撃拠点に。また戊辰戦争時にはこの駐屯軍の軍事力を背景に英国公使パークスが官軍・幕軍に影響力を行使したことも有名。 攘夷事件の続発や条約開港の実行が遅れることに業を煮やした英には「日本封鎖」計画すらあり​、一部史家には「日本の植民地化」危機論争も。 函館関連では、①​1860年のロシア軍艦の対馬一時占領事件の主役「ポサドニク艦​」は箱館から出航。②箱館戦争時に2011/11/12

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