内容説明
一点の古文書をもとに村や町、地域の歴史を語る。村方文書をはじめ、武将の書状、日記や棟札など多様な古文書や史料を新たな視点で読み直す。史料整理法の紹介、大きな史料写真で古文書講座等のテキストに最適。
目次
第1章 近世初期史料を語る(関ヶ原合戦前夜の北陸と前田利長―慶長五年九月五日付前田利長書状)
第2章 歴史の記憶と記録(近世の棟札にみられる中世の記憶―武蔵国埼玉郡鷲宮社の修造をめぐって;中院家の墓所探し―戦国期に加賀で没した公家の記憶 ほか)
第3章 地方史の新視点(龕を担ぐ人々―京都岩倉、大雲寺の力者;温泉と美人局―信州浅間温泉にみる入湯行動 ほか)
第4章 幕末維新史料を読み直す(木曽からの手紙―夜明け前、相州の海;幕末期の組合村請書と惣代層の位相―武州多摩郡木曽村寄場組合の請書から ほか)
第5章 史料整理の技法