内容説明
明治時代以降、新しい文化の影響をいち早く受けた上流階級・知識人たちはどのように死んでいったのか。医学史の権威が、近代の有名人の病歴と死因を検証し、略歴とともに紹介する。巻末に「近代有名人の死因一覧」を付載。
目次
青木周蔵
青山胤通
秋山真之
浅井忠
浅野総一郎
足立寛
跡見花蹊
荒井郁之助
石川啄木
板垣退助〔ほか〕
著者等紹介
服部敏良[ハットリトシロウ]
1906年岐阜県に生まれる。1932年名古屋医科大学卒業。元山下病院長、医学博士、文学博士。1992年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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連盟
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明治から昭和初期までの有名人102人の事績と、死因等がずらずらと記述されている。著者が本業の医者で医学史研究者というだけあって、内容が非常に詳しい。死ぬまでの病歴が記述されている人もおり、事績の裏で病弱だったのか、と思わせる人も結構いた。2015/11/30
ひろただでござる
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故人の事柄が一人あたり5行から7頁に渡って書いてある。長生きした人には「御苦労様でした」やけど、早世した人たちがあともう少し生きていてくれたらと思う。20代や30代で後世に名を残す事を成すなんてホント凄いよ…やっぱり、あともうちょっとだけ生き延びていたらなぁ…2014/09/04
ムレスナさん
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死因だけでなく出身履歴、病歴や臨終模様、井上馨の有名な話の詳細など単に死因だけが書いてあるだけでないのが多く読みごたえあり。享年60前後までで亡くなる方がほとんどで、地位を得て順風満帆だと思いきや、すぐ病が襲うなど……皆人生いろいろあったんだな。2010/10/16