内容説明
種子島への鉄砲伝来から幕末維新まで、独自の発達を遂げた鉄砲は、日本に何をもたらしたのか。砲術師の活躍、鍛冶職人の技術、欧米の新たな軍事技術移入など、鉄砲の変遷を辿り、その歴史的意義に迫る。コラムも充実。
目次
1 鉄炮の受容と技術の定着(鉄炮伝来の実像;鉄炮の伝播と遍歴の炮術師;堺鉄炮鍛冶と紀州;国友鉄炮鍛冶の組織と国友村)
2 幕末動乱と軍事技術の革新(幕末の軍事改革と施条砲―米国製ライフルカノンについて;武器商人スネル兄弟と戊辰戦争;撃針銃と近代国家の成立;明治陸軍の制式小銃と戦傷者の治療―西南戦争を中心として)
著者等紹介
宇田川武久[ウダガワタケヒサ]
1943年東京都に生まれる。1974年國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻博士課程修了。国立歴史民俗博物館教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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