出版社内容情報
私たちは「異質なもの」と出会ったとき、どう対応するだろうか。自分に不都合な施設の建設反対運動=ニンビー現象、在日コリアンと故郷の関係、死穢や出産と月経の忌みなどの具体的な事例をもとに考える。ケガレ論をめぐる文化人類学と民俗学の対話と、文化研究における「彼らと我ら」論が明らかにする、異物や他者への排除と受容のダイナミズム。
内容説明
自分に不都合な施設の建設反対運動、在日コリアンと故郷、死の忌み…。「異質なもの」に人はどう対応するのか。ケガレ論をめぐる文化人類学と民俗学の対話が明らかにする、異物や他者への排除と受容のダイナミズム。
目次
1 排除する社会・受容する社会(ニンビー現象における排除と受容のダイナミズム;民族の移住史にみる「彼ら」から「我ら」へ―北東アフリカにおける排除と受容のダイナミズムから;移住者にとっての故郷と故郷離れ)
2 現代社会と伝統文化(宮座祭祀と死穢忌避―伝統社会の生活律;赤不浄と黒不浄―忌み穢れ感覚の希薄化)
3 ケガレ論(なぜ現代社会でケガレ観念を問うか―現代社会における伝統文化の再文脈化)
4 討論
著者等紹介
関根康正[セキネヤスマサ]
日本女子大学人間社会学部教授。社会人類学
新谷尚紀[シンタニタカノリ]
国立歴史民俗博物館研究部教授・総合研究大学院大学教授。民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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