仏教美術のイコノロジー―インドから日本まで

仏教美術のイコノロジー―インドから日本まで

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  • サイズ B6判/ページ数 266,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642079006
  • NDC分類 702.098
  • Cコード C1071

出版社内容情報

インドから中国・日本へ伝わった仏教美術の伝播と変容、展開の様相を、イコノロジー(図像解釈学)の方法で読み解く。

内容説明

豊饒なインドの大地に生まれ、中央アジア・シルクロードを経て、中国・日本へと伝わった仏教美術。その伝播と変容、展開の様相を風土・民族・歴史と関連づけながら、イコノロジー(図像解釈学)の方法によって読み解く。

目次

仏教美術の流れ―「彼岸の造形」の視点から
1 豊饒と再生(蓮のイコノロジー;聖樹信仰と仏教美術;インドの弥勒菩薩像―行者的イメージと王者的イメージ)
2 彼岸と此岸(天上の彼岸世界―バーミヤーンとキジル;阿弥陀浄土の観想―トゥルファンのトヨク石窟壁画;巨大仏の思想―弥勒仏と盧舎那仏)

感想・レビュー

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in medio tutissimus ibis.

3
弥勒菩薩は初期仏典から登場する未来の仏であるが、出世する時に人の寿命と身長は伸びている。実際に巨大なものとして設定された弥勒が、兜率天や未来の世という転生の先に存在することから浄土や来世の思想と結びつき、バーミヤンに見られたような巨大仏像が作られることになった。弥勒菩薩ははじめブッダの脇侍として観音菩薩を共にインドの行者=バラモン性と王者=クシャトリア性とを共に担っていたが、ブッダの後継者であるため王者的性格を持つに至った。イランの帝王=太陽崇拝の観念と結びついた弥勒=巨大仏は中国や日本の王権とも合体した2018/01/15

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