内容説明
六世紀末から七世紀にかけての古代日本の政治状況は、きわめて複雑な様相を呈していた。こうした時代の皇位継承問題を新しい視点から詳しくわかりやすく説き明かし、古代天皇制を確立させる王者たちの心情と葛藤を余すところなく描き切る。さらに論は律令国家の貴族・僧侶・民衆の動向にまでおよんで八世紀の日本をダイナミックに取りあげている。
目次
1 古代の天皇と皇位継承(古代天皇家と皇位継承;山背大兄皇子と上宮王家;中大兄皇子と孝徳天皇)
2 古代天皇制の確立者たち(天智天皇をめぐる人びと;天武天皇と壬申の乱;持統天皇の即位をめぐって)
3 奈良の都の貴族と民衆(奈良の都;聖武天皇と橘諸兄;行基の活動と国家;奈良朝の農民)
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