内容説明
古代の王権‐国家を支えた神話や祭儀は、中世において多義的な意味を与えられることにより崩壊し、多元化した中世の表現・意味空間を形成する。本書はその過程をたどり、古代の記紀神話や大嘗祭・大祓などが中世の王権‐国家を支える神話や儀礼に転換し、他方でそれに拮抗する中世独自の注釈や芸能が成立することを解明する。
目次
はじめに 中世における古代
1 王権‐国家の神話と祭儀
2 儀礼国家の形成
3 注釈における中世の発現
おわりに 王権伝承と芸能
-
- 和書
- 北天の巨星