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内容説明
むかし、信濃の国に、なにもしないでくらして、みんなから「ものぐさ太郎」とよばれている若者がいた。あるとき、太郎は村を代表して、いやいや京都へはたらきにでかけていった。ところが太郎は、ものぐさどころか、ひとがかわったようにまじめにはたらいたのだった…。
著者等紹介
肥田美代子[ヒダミヨコ]
1941年、大阪府に生まれる。大阪薬科大学卒業。日本児童文学者協会会員。前衆議院議員
井上洋介[イノウエヨウスケ]
1931年、東京に生まれる。武蔵野美術学校西洋画科卒業。文春漫画賞、小学館絵画賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コージー
12
本と本の合間の休憩本です。子供の頃読んだが、今住んでる所の近くが発祥の地なので、読んでみた。変わった出世物語です。2013/07/28
あいくん
8
☆☆☆肥田美代子さんの絵本です。なにもしないでくらしていた若者が京の都に働きに出ていってところ、人が変わったようにまじめに働いたというお話です。ものぐさ太郎は姿はみすぼらしいですが、和歌に堪能です。和歌が詠めること、機転の利いた受け答えができることが幸いしました。ものぐさ太郎は美しい姫と結婚して、子宝にも恵まれ、121歳まで生きたということです。ものぐさ太郎は仁明天皇の子孫です。高貴な生まれなのに、こだわらずに、怠け者として居直り、自分の思い通りに生きる姿は、庶民の分身に見えたのかもしれません。 2018/10/24
まげりん
8
実はタイトルしか知らなかった昔話。こんな話だったとは!!低学年用になるか?と思ったがちょっとむりかな?高学年なら充分楽しめると思う。とにかく奇想天外。ほかにはないおもしろさのある昔話でした。井上洋介の絵がまた見応えがある。2016/02/10
Lesen
5
ものぐさ太郎は風呂にも入らず、働かない。ある時都へ出てからは人が変わったように働き出す。出世物語。こういう話だったんですね。いや~色々と衝撃的。姫を付け回す所など。逃げ切れたと思ったら夜、屋敷の縁の下から出てくるなんて恐怖しかない。でもコミカルで面白かった。2019/10/30
おひさま家族
4
小5、小3息子読み聞かせ。我らが松本発祥の物語、と気になっていたのを初読み。 ものぐさでお風呂も入らないような汚い男が和歌の才能を気に入られ玉の輿に。実は高貴な血筋だったとはいえ今なら完全なストーカーだね(-_-;)2018/12/11