出版社内容情報
鎌倉時代に藤原定家が選定し、今ではカルタで親しまれる「百人一首」。そこに登場する7?13世紀の歌人たちの足跡を辿りながら、古代から中世へと移りゆく時代の諸相を、王朝の記憶と文化を伝える歌の中から読み解く。
内容説明
鎌倉時代に藤原定家が選定し、今ではカルタで親しまれる「百人一首」。そこに登場する七~十三世紀の歌人たちの足跡を辿りながら、古代から中世へと移りゆく時代の諸相を、王朝の記憶と文化を伝える歌の中から読み解く。
目次
1 「百人一首」の時代
2 神と人―敗れし者の系譜
3 男と女―「恋は曲者」
4 都と鄙―「名所」「歌枕」への誘い
5 虚と実―王朝の記憶を繙く
6 「百人一首」に時代をめくる
補論 内乱期・武門歌人たちの諸相
著者等紹介
関幸彦[セキユキヒコ]
1952年生まれ。1985年学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。現在、日本大学文理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Book Lover Mr.Garakuta
16
【図書館本】【速読】:知らない事が多くて難しかったけど。そんな風な見方もあるのねと思いました。が、良く解らない世界で、初耳も多く新鮮味を感じました。2021/11/02
TAMA
8
怨霊になった人たちの百人一首の歌を事情込みで読むというなかなかシュールな体験。崇徳院,菅家、まだまだいろんなくやしさをもった人たちの歌がこれなんだと。系図込みで書かれてこの辺が道長の辺りとか日本史も高校の勉強無駄じゃないんだなあとか思いつつの百人一首。でも最高の一首?代表的な歌?不思議な選び方。なんで読もうと思ったかというと高田先生の「百人一首は呪」の小説読んで面白い考えだなと思ったから。謎は深まる2021/10/23
中将(予備役)
2
これまでの百人一首研究がよくまとまっていて、そんな観点があるのかと驚いた。補論の平家の歌も良かった。2022/12/29
ぱぴぷぺぽ
0
***2022/04/11