出版社内容情報
「倭人伝」などの文献や考古学の成果により政治・習俗や社会・組織・生産を解明。日本初の国家成立と全体像を、ダイナミックに描く。
内容説明
邪馬台国が誕生した三世紀。「倭人伝」はじめわずかな文献や考古学の成果により、政治・習俗や社会・組織・生産を詳細に解き明かす。日本最初の国家の成立と全体像を、東アジアの躍動に位置づけてダイナミックに描く。
目次
序章 「卑弥呼の時代」へのいざない
第1章 「魏志倭人伝」と邪馬台国の位置論(『三国志』と「魏志倭人伝」;「倭人伝」の内容と史料的価値;邪馬台国の位置問題について)
第2章 倭人の習俗と社会(「倭人伝」の習俗・法関係記事;黥面文身(いれずみ)の習俗について
倭人社会の「法」と社会構成
呪術的習俗について)
第3章 「国」の構成と景観(『三国志』魏書巻三十における「国」の用法―陳寿の「国」概念;「倭人伝」の「国」について;「国」の構成と景観;地域集団の歴史的性格について)
第4章 「王」の出現と「倭国乱」(「王」の誕生;「倭国乱」の記事について;「倭国乱」と各地域の状況;鉄の生産と流通;「倭国乱」についての小括)
第5章 卑弥呼の王権について(石母田正の問題提起をめぐって;王権の宗教的性格について;卑弥呼の外交;一大率と大倭;卑弥呼の最期)
終章 「卑弥呼の時代」の歴史的位置
著者等紹介
吉田晶[ヨシダアキラ]
1925年兵庫県生まれ。1949年京都大学文学部史学科卒業。大阪電気通信大学教授、岡山大学教授、甲子園大学教授を歴任、岡山大学名誉教授、文学博士。2013年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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