出版社内容情報
琵琶湖畔安土に壮大な天主を建てた信長。京都に聚楽第・お土居を築き、伏見城を構えた秀吉。関東に入部すると迷わず江戸に本拠を移した家康。彼らはなぜその地を選んだのか。地図や地形から検討し、戦略を読み解く。
内容説明
琵琶湖畔安土に壮大な天主を建てた信長。京都に聚楽第・お土居を築き、伏見城を構えた秀吉。関東に入部すると迷わず江戸に本拠を移した家康。彼らはなぜその地を選んだのか。地図や地形から検討し、戦略を読み解く。
目次
信長編(濃尾の覇者となる―地形と戦略;信長はなぜ安土を選んだか;光秀、謀反の道―唐櫃越)
秀吉編(聚楽第とお土居―秀吉の京都城下町構想;伏見城と城下町成立の意味)
家康編(徳川家康が江戸を選んだ理由)
著者等紹介
足利健亮[アシカガケンリョウ]
1936年北海道に生まれる。1961年京都大学大学院文学研究科修士課程修了。京都大学教授。人文地理学会会長、条里制・古代都市研究会会長、日本地理学会評議員、歴史地理学会評議員等を歴任。1999年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kenji Suzuya
1
明智光秀の謀反の道たる唐櫃越のほか、信長・秀吉・家康の城地選定や城下町形成について、史料と大胆な推測に即して意義を解き明かしていく。特に城下町形成(岐阜、聚楽第)や土木工事を貫く思想(伏見)については、どのような要素を重視して城下経営を行うのか、への合理的な視点が垣間見えた。しかしながら、大胆な推測に満ちているものの、これを裏付ける文献史料や地誌はやや薄いところがあったことは否めない。著者が志半ばに亡くなったためか。2018/01/13
onepei
1
「唐櫃越え」、秀吉の土木工事の話がおもしろい。2016/01/29
ring8789
0
「古くからの地名」から聚楽第の城域を推定していく考察がわくわくした!2016/06/09