大国日本の政治指導―1972‐1989

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642064385
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C1321

内容説明

世界屈指の「経済大国」となった日本。列島改造を訴えた田中角栄から、消費税導入を果たした竹下登政権までを分析。個性豊かな七名の宰相たちは、高度成長を遂げ国力の頂点を極めた日本をどのように指導していったのか。

目次

第1章 期待から混乱へ―一九七二~七六年(精彩を欠く内政と異色の外交―田中政権期;危機の自民党と国政の停滞―三木政権期)
第2章 復調と混乱との交錯―一九七七~八〇年(実質化する大国日本―福田政権期;党内抗争のなかでの理念の提示―大平政権期)
第3章 相対的な安定―一九八〇~八四年(調整型首相の限界―鈴木政権期;中曾根首脳外交の展開と行財政改革の推進―中曾根政権前期)
第4章 絶頂から混迷へ―一九八五~八九年(長期政権の光芒―中曾根政権後期;総主流派体制下での自民党政治の劣化―竹下政権期)

著者等紹介

若月秀和[ワカツキヒデカズ]
1970年、大阪府に生まれる。1993年、同志社大学法学部政治学科卒業。2002年、立教大学大学院法学研究科博士後期課程修了。2002年、立教大学法学部助手。2003年、北海学園大学法学部専任講師。2007年、北海学園大学法学部准教授。現在、北海学園大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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spanasu

2
経済大国となった日本政治史を外交史を多めに田中角栄から竹下登までを描く。大国としての外交に適応できなかった田中、内向きになってしまった三木、党内抗争に苦しみつつも大きなビジョンを持っていた福田と大平、平和主義に固執し混乱を見せた鈴木、党人派として韓国中国との関係を改善しつつリアリズムのもと日米でソ連に対峙した中曽根前期、ほころびも見えつつあった中曽根後期、それを引き継ぎ強固な党内基盤を持ちつつも消費税増税と同時に発覚してしまったリクルート事件で体力を奪われた竹下、大まかにはこのように描かれていた。2020/05/30

Ryueno

2
このシリーズ3冊目の読了。日本政治史関連の本はいくつか読んでいるはずだが、現代日本政治史シリーズは著者の方々がいずれも日本政治外交史を専門にしている先生(外交史家?)で、単なる日本政治史の書物というよりは、やや外交に重きを置いた論の進め方であるように思う。2013/02/13

わび

1
戦後政治外交史の通史シリーズの4冊目。本書が扱う時代は三角大福中の時代であり、題の通り、アメリカをも脅かす大国へと成長していく日本の国際的地位をどこに落ち着けるかの模索を大きな軸として叙述が進む。即物的な態度に終始した田中政権、党内右派の流れを汲みながら自覚的にハト派外交を志向した福田政権、構想を実行に移す政治状況と時間に恵まれなかった大平政権と、変に評伝の形を取っていないことで、程よく距離を取った評価となっているのは美点。とはいえ、中曽根政権以降の記述は「歴史」としてはまだまだこれからといったところか。2020/08/31

muny

1
日本の現代政治を通史として振り返ることのできる良書。同世代の学者の筆力に感心。2012/09/12

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