新潮文庫<br> 周五郎少年文庫 殺人仮装行列―探偵小説集―(新潮文庫)

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周五郎少年文庫 殺人仮装行列―探偵小説集―(新潮文庫)

  • ISBN:9784101134727

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内容説明

覆面の女性歌手の人気で沸く東都劇場に脅迫状が届いた。彼女を出演中に誘拐するという。支配人の息子榊山宗一は前夜の帝国座での女優誘拐事件をヒントにトリックに挑む(「覆面の歌姫」)。殺人光線の研究所所内親睦の園遊会で起きた惨劇と背後にあった諜報戦を描く表題作。巧妙なトリックと乱麻を断つ名推理が光る探偵小説18編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まめこ

16
★★★★☆こんな周五郎作品もあるのか!探偵や新聞社の若者たちが、外国スパイと頭脳戦や死闘を繰り広げる。一般人がピストルぶっぱなし、怪しさ満点の○×商会、オノマトペと!マークだらけのこの独特の活劇パターンは今の子供でも楽しめるのかな(笑)?殺人光線の研究を狙うスパイは誰だ「殺人仮装行列」、キュウナン王国の王子を襲う「謎の紅独楽」、吸血団が狙う「覆面の歌姫」目次を見るだけでワクワクする~!2018/11/17

Kotaro Nagai

13
本日読了。周五郎少年文庫2冊目。昭和8年~15年に少年少女誌に掲載された探偵小説18編を収録。先の春田少年探偵の作品ではやや強引なストーリー運びが見られたが、こちらはトリックの伏線や謎解きに工夫が見られ、小説としての進歩が覗える。「猫眼石殺人事件」「特急第7号」など良く出来ている。この中で「出来ていた青」のみ既刊の短編集「花匂う」に収録されている。本書に収録の版は一部伏せ字の単語がある。「花匂う」の版では伏せ字になっていない。この作品のみ大人向けなので、少年文庫ということから配慮したのでしょうか。2021/01/04

Oh!やまびこ

11
アノ!山本周五郎氏の少年少女向け探偵小説、更には興味がそそられる文庫カバーデザイン。短編集でしたので空き時間を有効活用し読書が出来た。暗い時代へ向かう世相が充分過ぎるほど反映されている。作品は江戸川乱歩氏を思い起こさせる文体と作風でした。2024/03/08

寒っ!!

11
全部が少年向けというわけではないのかな。昔よく書かれていた荒唐無稽な話の連続であり,ツッコミを入れることなく読むべきかもしれない。2019/09/06

りんご

8
本格的ミステリーもあります。よくぞ短編でそこまで周五郎さん書きましたね。2022/07/28

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