内容説明
近松門左衛門=心中物禁止、英一蝶=三宅島流罪など、江戸時代は、筆禍事件の続発ときびしい言論統制、弾圧の時代であった。市民的な文化活動の盛行と幕府による統制・弾圧の実態を当時の世相を交え、わかりやすく描く。
目次
『禁書目録』(禁書とは;禁書の目録)
文耕獄門(榑正町の夜講釈;金森騒動記『森の雫』;文耕の実像は?)
出版取締り令と禁書(出版取締りのはじまり;天和の統制令と筆禍;貞享の統制令;流言情報への恐れ)
市民的文化活動の盛り上がり(英一蝶をめぐって;其角と近松門左衛門;際物流行;書本秘書の流行;享保の出版統制)
偽書の時代(『旧事大成経』の出現;作られた神話;伊雑宮の謀略;偽書の流行)
著者等紹介
今田洋三[コンタヨウゾウ]
1933年山形県に生まれる。1958年東京教育大学大学院修士課程修了。近畿大学教授などを歴任。1998年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HANA
40
江戸時代前半の言論統制について論じた一冊。梟首にされた馬場文耕から始まり、遠島にされた英一蝶と文筆家、画家達も興味深いが、やはり本論ともいえる幕府の統制の部分が一番興味深く読めた。一番多く頁が割かれているのは綱吉時代。生類憐れみの法だけがクローズアップされる綱吉だが、それ以外でも様々な禁制を作っていたのは初めて知った。その分死後に手稿などでボロクソ書かれているわけだけど。後半の偽書については以前読んだ専門の本に比べるとやや食い足りないが、対象を絞る事によって偽書の意義が良くわかるようになっていた。2014/11/11
更紗蝦
2
禁書となった書物の内容よりも、書き手の言論活動や幕府の言論統制に焦点を当てている本。江戸時代のクリエイター達の批判精神にグッときます。2012/10/28
天使
0
おもしろい。 2021/11/02




