出版社内容情報
冷戦が激化するなか、日本の独立とともに日米間で締結された旧安保条約。それにより日本の主権は制約を受け、「独立の完成」が政治課題となった。日米安保体制の安定化を国内政治基盤の成立過程から論究。旧改進党系と社会党右派の動向に焦点をあわせ、岸信介を取り巻いた錯綜的な政治状況を描く。安保改定を政党政治の側面から捉え直す意欲作。
内容説明
冷戦が激化するなか、日本の独立とともに日米間で締結された旧安保条約。それにより日本の主権は制約を受け、「独立の完成」が政治課題となった。日米安保体制の安定化を国内政治基盤の成立過程から論究。旧改進党系と社会党右派の動向に焦点をあわせ、岸信介を取り巻いた錯綜的な政治状況を描く。安保改定を政党政治の側面から捉え直す意欲作。
目次
序論 課題と視角
第1章 五五年体制の成立と「独立の完成」(独立後の諸政党と政策構想;MSA政局と保革対立構図の萌芽;岸の保守合同構想と日本民主党の結党;社会党統一と保守合同)
第2章 「独立の完成」と日米関係の再検討(鳩山自主外交と重光・ダレス会談;社会党の躍進と日米関係の再検討)
第3章 岸政権の発足と安保改定(一九五七年岸訪米と「安保改正」論議;岸訪米後の内政・外交と安保改定―争点の変容)
第4章 安保改定と自社両党の党内調整(安保改定交渉の開始と自社両党;自民党の党内調整と対立構図の変容;「安保解消」の具体化と社会党分裂)
第5章 五五年体制の固定化と「独立の完成」(新安保条約調印後の日米関係と岸退陣;池田政権の発足と五五年体制の固定化;「独立の完成」から日米「イコール・パートナーシップ」へ)
結論
著者等紹介
〓砂孝弘[ハマスナタカヒロ]
1993年、宮崎県に生まれる。現在、早稲田大学先端社会科学研究所助教、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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