歴史文化ライブラリー<br> 江戸のキャリアウーマン―奥女中の仕事・出世・老後

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歴史文化ライブラリー
江戸のキャリアウーマン―奥女中の仕事・出世・老後

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642059688
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0321

出版社内容情報

生家を離れ、単身武家への奉公に出た奥女中。家柄に関係なく器量次第で出世できた彼女たちの働きぶりやキャリア形成、老後の待遇はいかなるものであったのか。儀礼の差配、親族大名との交際・文通、将軍家への使者など、奥向から大名家の存続を支えた職務に注目。年功を積み上げ生涯をかけて職をまっとうした奥女中の姿に、働くことの意味を問う。

内容説明

生家を離れ武家へ奉公に出た奥女中。その働きやキャリア形成、老後の待遇に迫る。儀礼の差配、親族大名との交際、将軍家への使者など、奥向から大名家を支えた仕事に注目。職務に生涯をかけた姿に働くことの意味を問う。

目次

奥女中と出会う―プロローグ
伊達家歴代の「奥向奥方」(伊達家の相続と奥女中;初代政宗から四代綱村まで;五代吉村から七代重村まで;八代斉村から一三代慶邦まで)
奥女中の就業規則(職務と役割分掌;出仕・役替・昇進・懲罰;給与と待遇)
行事と交際を支える(行事と作法;文通を担う)
御城使―江戸城大奥へ使者となる(御城使の任務と権威;「大奥勤め」での登城;非公式ルートの交渉;御城使と男性家臣との協業)
老後と名跡立て(老いても働く;家を興した奥女中)
奥女中として生きる―エピローグ

著者等紹介

柳谷慶子[ヤナギヤケイコ]
1955年、秋田県に生まれる。現在、東北学院大学文学部教授。主要編著書『近世の女性相続と介護』(吉川弘文館、2007年、第二二回女性史青山なを賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

114
武家の女性は家の都合で嫁がされた婚家に一生尽くして終わり、働いて自立するなど論外とのイメージだが、例外が奥女中として奉公に出る道だった。大名家では主君とその家族の世話をするだけでなく、家中の行事や他家との交際も担う執事役の奥女中が求められるようになる。仙台の伊達家の事例を中心に有能で信頼できる女性を確保すべく労働条件や昇進が改善され、給与や福祉制度も整えられるプロセスを描き出す。親の介護や老後の面倒を見るシステムも成立し、高齢まで働いて家を興すのも認められるとは、現代の一般職女性より優遇されているようだ。2023/04/22

yyrn

26
先に書いた感想を読み返すと、これじゃあ、この本の面白さが全然伝わらないなと猛反省し、書き改めます。▼この本は一般向けにわかりやすく項目を立てて、江戸時代の「奥女中」とは、どのような仕事を担ったのかを教えてくれる本です。下働きの下女から、殿様の代理として「御城使」となって江戸城に登城したり、幕府や他大名との「表向き」の交渉に先立ち(嫁にもらいたいとか、嫁に出したいとか)「奥向き」の腹の探り合いを任されたり、まさにピンからキリまでの仕事のうち、主にピンのキャリアウーマン的な仕事ぶりを紹介してくれる本ですが、⇒2023/06/07

yyrn

22
なるほど、家柄で役職や昇進がほぼ固定されていた男(役人)と異なり、奥女中は家を離れてその身ひとつで奉公するので、昇進は出自よりも当人の意欲と実力、さらには身に付けた仕事能力で評価されたらしい。そのため「奥奉公出世双六」なるモノも出回って女性たちは玉の輿を夢見ていたとか。▼当書では伊達藩を例に「御はした」から始まって「局(つぼね)」よりも上位の「御中臈(おちゅうろう)」まで19職階もあったことや、それぞれの仕事も解説してくれるが、勤続40年以上の者もあったようで、そんなに長くひとつ屋根の下で暮らしていたら⇒2023/06/06

アメヲトコ

8
2023年3月刊。タイトルからは江戸城大奥の話を想像しましたが、仙台伊達家の奥女中を対象として、その組織や職務内容、ライフステージなどを丁寧に解説した一冊でした。奥女中は嫁いできた正妻とともに実家から送り込まれる場合が多く、その正妻が亡くなるとどっと実家に引き上げてしまうというのはなかなか出入りが多くて大変そうで、それだけに経験豊富な奥女中は80歳過ぎてようやく引退が認められたとか。男性の武士とは違い原則は一代限りの奉公とのことですが、養子に名跡を継がせて家を興した女性もいたとの指摘も興味深いです。2024/01/20

伊達者

3
最初はタイトルに違和感があったが読んでみると江戸大名家における女性の仕事や役割と昇進システムが整備されていることが理解されて興味深かった。大奥のことは色々書かれているが大名家においてもこれだけ組織だって奥が動いているというのは興味深い。それにしても将軍家や親戚関係やらの武家同士の交際のややこしいこと。大奥で伊達家の奥女中の仙台弁が通じず大騒ぎとなったエピソードもなかなか面白い。2023/09/28

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