出版社内容情報
在地社会は国家の企画した国分寺の思想をいかに受け止め造営したのか。建立にいたる政治状況を辿り、諸国国分寺の特徴を解明する。仏教を中心とする国家構想の核心だった国分僧寺と国分尼寺。往時をしのぶ遺構は少なく謎が多いが、近年の考古学による成果から堂塔の配置が統一的なものでなく、地域情勢との関係の中で建設されたことがわかった。在地社会が国家の企画した国分寺の思想をいかに受け止め造営したのか、建立にいたる政治状況を辿り、諸国国分寺の特徴を解明する。
国分寺を復元する―プロローグ/全国官寺制構想(天然痘大流行/『金光明最勝王経』と『法華経』の採用/釈迦像造仏料の施入/国分寺制度の確立/紫香楽宮と盧舎那仏の造顕)/国分寺の創建(金字『金光明最勝王経』の書写と盧舎那仏の鋳造/上総国分寺/武蔵国分寺/国分寺の造営促進)/国分寺の造営(陸奥国分寺の造営/武蔵国分寺の造営/上総国分寺の造営/近江・山背国分寺の造営/国分寺の付属施設/国分寺と七重塔)/称徳天皇と国分寺(称徳天皇と道鏡/上総国分尼寺/武蔵国分寺・常陸国分寺/相模国分寺/但馬国分寺/上総国分寺の墾田開発)/国分尼寺跡の解明を目指して―エピローグ
須田 勉[スダ ツトム]
1945生。1969年早稲田大学教育学部卒業。文化庁を経て現在、国士舘大学文学部教授。 ※2013年5月現在【主な著書】『古代の進行と社会』、『国分寺の創建』(編著)
内容説明
仏教を中心とする古代国家構想の核心だった国分寺。近年の考古学による成果から、堂塔の配置が統一的なものではなく地域情勢との関係の中で建設されたことを解明。建立にいたる政治状況を辿り、諸国国分寺を解説する。
目次
国分寺を復元する―プロローグ
全国官寺制構想
国分寺の創建
国分寺の造営
称徳天皇と国分寺
国分尼寺跡の解明を目指して―エピローグ
著者等紹介
須田勉[スダツトム]
1945年、埼玉県に生まれる。1969年、早稲田大学教育学部卒業。元国士舘大学教授、博士(文学、早稲田大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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