出版社内容情報
大学教育が普及し、教育水準が高い――そんなニッポン像はもはや幻想?
とがった能力の子をふるい落とし、平均点の高い優等生ばかり選抜する難関大入試。
世界の主流とずれる4月入学。
理解が早い子にも遅い子にも苦痛なだけの「履修主義」指導……。
変化を忌避する学校教育がいま、私たちの未来をも危うくしている。
世界をけん引する人材を輩出するには、「何」を変えればいいのか。教育の在り方を問う。
内容説明
大学教育が普及し、教育水準が高い。そんなニッポン像はもはや幻想?―いまや知的戦闘力で他先進国に後れをとる日本。優等生は育ってもとがった才能を育てられない学校教育、“裕福な親”が必要条件になる難関大入試、医学部に偏る理系人材、深刻化する教員不足など、教育現場のルポから、わが国が抱える構造的な問題をあぶり出す。
目次
第1章 変わらない日本の「学校」(優等生は育ってもイノベーターは育たない;デジタル社会なのに黒板・紙「信仰」 ほか)
第2章 いびつな日本の「学歴」問題(本物の高学歴者は日本には少ない;卒業したけどできてない“学び直し”の裏側 ほか)
第3章 二極化する「入試」、形骸化する「偏差値」(一般入試じゃない入学生が半数に;最難関大学はより難関に ほか)
第4章 「学校崩壊」避けるためにできること(学校は「ブラック職場」?教員不足の背景;「サザエさん」家庭は少数派 PTAもはや限界 ほか)