歴史文化ライブラリー
四国遍路―さまざまな祈りの世界

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  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642057189
  • NDC分類 186.9
  • Cコード C0320

内容説明

四国八十八ヵ所の寺院を巡る四国遍路は、なぜ今なお多くの人を魅きつけるのか。平安時代の起源から平成遍路ブームまでの歴史と、遍路する人びとの変遷、接待文化と「へんど」などを解説。四国遍路の多様な側面に迫る。

目次

さまざまな巡礼のかたちと四国遍路―プロローグ
四国遍路の思想
四国遍路の人びと
四国遍路の接待文化
四国遍路の現代的風景
四国遍路における不易と流行―エピローグ

著者等紹介

星野英紀[ホシノエイキ]
1943年、東京都に生まれる。1973年、大正大学大学院文学研究科宗教学博士課程満期退学。2000年、文学博士。現在、大正大学文学部教授

浅川泰宏[アサカワヤスヒロ]
1973年、徳島県に生まれる。2003年、慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。2006年、博士(社会学)取得。現在、埼玉県立大学保健医療福祉学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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きいち

3
四国は点の巡礼・線の巡礼だけでなく、「お接待」の文化を持つことで「面」の性質を持っているって、それって世界でもまれなことなのでは?しかも現役ってすごすぎる。その一点で世界遺産にするべきでは?みんなで支えたい。「へんど」の存在も含めて豊かな場所だ。2011/05/31

コーキ

1
いろいろな先達の方々が遍路道を形造ってきたことがよくわかった。なかでもハンセン病患者の話にはインパクトがあった。もっとたくさんの本を読んで知見を深めていきたい。2014/12/25

月華

1
図書館 四国遍路の歴史やお接待などについて書かれていました。「同行二人」を「どうぎょうににん」とよむという事を初めて知りました。2011/04/25

tomtom

0
学術的な本であるが難しくない。本書の真骨頂は、遍路の暗部への言及である。ハンセン病患者など(当時)不治とされていた者を追い出す場としての遍路。歴史を紐解けば、なんと江戸時代には飢饉時には遍路の人数は逆に増えたらしい(遍路は観光でも巡礼でもなく物乞いの旅だった訳だ)。「ヘンド」という蔑称。土佐藩や、明治初期には県が禁じたという歴史。「自分探し」ではなく、生きるために歩かざるを得なかった者たちの存在。ちなみに、私の実母も遍路道から離れたところに住んでいたが「へんど」に米を一握り与えた経験が何度もあるらしい。2016/09/06

古関

0
歴史地理演習の参考に。 水曜どうでしょうを「伝説的」と評してる辺り只者ではないと思った。2011/06/17

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