内容説明
蒙古襲来の時代を生きた第8代鎌倉幕府執権。外圧を背景に、自らの権力確立のため、北条一門の名越氏と異母兄時輔を反得宗とみなして誅殺。34歳の若さで没した生涯を、今まであまり利用されなかった『建治三年記』や無学祖元の語録などを通して詳細に描写。蒙古問題の宗教的代弁者、日蓮にも説き及び、歴史の真相を浮き彫りにする。
目次
おいたち
元服と父の死
連署時代
蒙古国書の到来と執権就任
時宗と禅僧
二月騒動
文永の蒙古合戦と異国警固
「異国征伐」
『建治三年記』にみる時宗
時宗と無学祖元
弘安の蒙古合戦と円覚時の創建
終焉
北条時宗小論
著者等紹介
川添昭二[カワゾエショウジ]
1927年生まれ。1952年九州大学文学部史学科(国史専攻)卒業。九州大学文学部助手、同助教授、同教授、福岡大学教授を経て、現在、九州大学名誉教授
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