内容説明
公家を政治の座から浮き上らせ、武家をして事実上日本の支配者たらしめた足利義満。明の皇帝もその国書に義満を「日本国王」といっているが、事実彼はその実権を握ったのである。それでは義満とはどのような人物であろうか。いわば高い所にあった政権担当者はいかに考え、かつ行動したのか。はじめてつづられた義満の正伝。
目次
1 少年時代
2 頼之の補佐時代
3 公卿としての義満
4 武家としての義満
5 南北両朝の合一
6 公武権力の掌握
7 自ら法皇に擬す
8 今川了俊の召還と大内義弘の叛
9 義満の行楽
10 北山第時代
11 義満の薨去と尊号問題
12 義満の教養
13 義満の家族
略年譜
足利義満自署・花押・印章
子女一覧表
皇統略系図
足利一族略系図
諸氏略系図