出版社内容情報
いかに歴史的に変容し相互に関係したのか。奈良?平安中期の地方行政、牧と馬、荘園図、正倉院文書と史料学の四部構成により考察。古代日本の地域や社会のあり方と行政機構は、どのように歴史的に変容し、相互に関係したのか。奈良時代から平安時代中期の地方行政機構の展開、古代の牧と馬に関する国家の制度と地域における経営の実態、「額田寺伽藍並条里図」の復原的検討、さらに、正倉院文書と史料学の四部構成により考察する。著者のこれまでの研究成果を集成した待望の一書。
序章 本書の視角と構成/国郡行政機構と地方政治社会(郡領の銓擬とその変遷―任用関係法令の再検討〈譜第と労効/譜第重大家/芸業著聞/先尽譜第と国定〉以下細目略/十世紀の国郡行政機構―在庁官人制成立の歴史的前提/地域社会と郡司制)/牧の制度と社会(八・九世紀の牧について/文献から見た古代牧馬の飼育形態)/「額田寺図」の作成と行政機構(額田寺伽藍並条里図の復原をめぐって/額田寺伽藍並条里図額田寺並条里図の基礎的考察/額田寺伽藍並条里図の作成過程について―寺領認定と額田寺図/古代荘園図に見る寺域の構成―額田寺伽藍並条里図)/書類の機能と業務解析(正倉院文書の〈書類学〉/帳簿と木簡―正倉院文書の帳簿・記録と木簡/正倉院文書の継文について)
山口 英男[ヤマグチ ヒデオ]
著・文・その他
内容説明
古代日本の地域や社会のあり方と行政機構は、どのように歴史的に変容し、相互に関係したのか。奈良時代から平安時代中期の地方行政機構の展開、古代の牧と馬に関する国家の制度と地域における経営の実態、「額田寺伽藍並条里図」の復原的検討、さらに、正倉院文書と史料学の四部構成により考察する。著者のこれまでの研究成果を集成した待望の一書。
目次
第1部 国郡行政機構と地方政治社会(郡領の銓擬とその変遷―任用関係法令の再検討;十世紀の国郡行政機構―在庁官人制成立の歴史的前提 ほか)
第2部 牧の制度と社会(八・九世紀の牧について;文献から見た古代牧馬の飼育形態)
第3部 「額田寺図」の作成と行政機構(額田寺伽藍並条里図の復原をめぐって;額田寺伽藍並条里図の基礎的考察 ほか)
第4部 書類の機能と業務解析(正倉院文書の“書類学”;帳簿と木簡―正倉院文書の帳簿・継文と木簡 ほか)
著者等紹介
山口英男[ヤマグチヒデオ]
1958年東京都生まれ。1985年東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程中退。東京大学史料編纂所助手・助教授を経て、東京大学史料編纂所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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