出版社内容情報
養母の経営する旅館で垣間見た作家たち。その素顔と奇行を描いた表題作をはじめ、男と女の人生模様を痛快に綴った傑作エッセイ集
内容説明
当たらない手相見の五味康祐、ニヒルな柴田錬三郎、気むずかしい五味川純平…少女時代に養母が経営する旅館で垣間見た作家たちの素顔と奇行を描いた表題作をはじめ、ブリッコしゃべりの秘密、不倫の宿、女性ホルモンの危機、女子高生今昔など、男と女の裏話や仰天面白話を軽快に綴った、傑作エッセイ集。
目次
駿台荘物語
あの頃心もブスだった
死ななかった私
ブリッコしゃべり
別れも楽し
お産談義
地震の思い出
手ブス
三大欲望の関係
泣き顔の写真〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
73
2024年4月1日から再放送が始まった朝ドラ「オードリー」の元ネタ本。クセ強すぎるキャラ吉岡滝乃(大竹しのぶさん)のモデルは旅館「駿台荘」の主人・犬塚雪代さんだったのに違いない。オードリーの佐々木美月は血の繋がっていない吉岡滝乃を「お母ちゃま」と呼び、脚本担当の大石静さんは犬塚さんと血縁関係がなかったにもかかわらず「おばあちゃま」と呼んでいたらしい。「オードリー」を視聴して首を傾げたくなるような描写があれば、元ネタはこの本に書かれている2024/04/06
Natsuko
15
恩師の形見本2冊目。堅い著書が並ぶ中で目を引いた脚本家大石静さんのエッセイ。恩師より少し年下だが出身大学が同じ、強く、時には強がりながら自立して働く女性として共感する部分が大きかったかと想像する。とはいえ大石さんは恋愛ドラマの名手。頭の中は常に恋愛でいっぱい、ご自身の恋愛・不倫についてもユーモラスに語っておられ、そういうことをオープンに語らなかった先生がどんな思いで読んでいたのかな~と思いを馳せる。 教え子に自分の形見本を読まれ、嬉しい以上に恥ずかしいかも・・・。真っ赤になって怒る先生が目に浮かぶ。 2020/04/15
まーぶる
11
母親から借りていた、大石静の1998年のエッセイ集。今もドラマの脚本で度々みる大石さん。飾らず、自分の感情をサラッと書けてしまうんだな。2019/05/24
カモノハシZOO
6
結構、面白かった予想外。伊達に70代で大河ドラマの脚本書いてない。2025/09/27
イワハシ
6
劇作家(今はTV脚本が多いか)である著者のエッセイ集。冒頭の「駿台荘」は著者の来歴が知れる長めの作品で、なんだかルーツが少しわかって興味深かった。後半のエッセイは、あまり性格がよくなさそうなところが面白い2024/05/20




