内容説明
律令制における公文書制度、駅伝制、及び正倉院の諸課題に取り組んだ論考を収録。公文書制度に関しては、宣命と詔書、勅符、太政官制、国史の原史料などを追究。駅伝制については、伝制を中心に、律令制前のシステムの継承、伝制の構造、平安初期における再編成を検証。正倉院は、献物帳・出納関係文書と律令制との関連、及び木簡などを考察する。
目次
第1部 律令制と公文書制度(詔書式の成立;勅符式と飛駅式―勅旨式の成立に関連して;太政官における四等官構成;中務省の成立;国分寺建立の詔の成立;太政官奏から見た国史の原史料)
第2部 日本古代の駅伝制(伝の設置および但馬国の駅路;律令伝制の成立と展開;駅伝制の再編成)
第3部 律令制と正倉院(献物帳の基礎的考察―東大寺以下十八ヵ寺への献納経過;東大寺献物帳と検珍財帳;正倉院宝物の出納;献物帳と奉勅;正倉院宝物考)
著者等紹介
柳雄太郎[ヤナギユウタロウ]
1941年、千葉県に生まれる。1966年、東京大学文学部国史学専修課程卒業。1970年、東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程中退。元文化庁文化財保護部記念物課主任文化財調査官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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