出版社内容情報
19世紀、文献や古器物等に基づき歴史的事実の解明に尽くした「国学考証派」の活動は、その後の人文系諸学の基礎となった。彼らはいかに登場して学問領域を築き、深化させていったのかを、考証の方法や実践、集団関係の形成に着目しながら追究。明治維新後の実証的学問への継承までを論じ、その歴史的意義を解き明かす。国学・史学史研究に必備。
内容説明
十九世紀、文献や古器物等に基づき歴史的事実の解明に尽くした「国学考証派」の活動は、その後の人文系諸学の基礎となった。彼らはいかに登場して学問領域を築き、深化させていったのかを、考証の方法や実践、集団関係の形成に着目しながら追究。明治維新後の実証的学問への継承までを論じ、その歴史的意義を解き明かす。国学・史学史研究に必備。
目次
「国学考証派」研究の視点
第1部 江戸時代後期における「国学考証派」(寛政の改革と「国学考証派」の登場;考証の浸透;幕末期における「国学考証派」の機能)
第2部 「国学考証派」の方法とその深化(屋代弘賢の歴史考証―『古今要覧稿』の編纂とその周辺;小中村清矩の「六国史」考証―明治版「国史大系」の編纂とその方法;木村正辞の『万葉集』考証―旧蔵書からみる研究方法)
第3部 「国学考証派」にとっての明治(小中村清矩・木村正辞の官省出仕と考証実務;「国学考証派」の後継者としての池辺義象)
「国学考証派」の歴史的意義
著者等紹介
大沼宜規[オオヌマヨシキ]
1971年東京都に生まれる。1995年筑波大学人文学類卒業。1998年同大学院博士課程歴史・人類学研究科中退。現在、国立国会図書館司書、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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