内容説明
明治天皇の大葬、第一次世界大戦参戦、裕仁親王(昭和天皇)の渡欧、関東大震災…。“大正時代”を写し撮った第一級資料四七七枚の貴重な写真でいま甦る。
目次
大正元年7~9月 明治天皇崩御・大葬
大正元年9月 乃木希典大将夫妻の自決
大正2年5月 東京府下日向和田付近への学習院初等学科遠足
大正2年10月 大正天皇の天長節奉祝
大正2年12月 巡洋戦艦「霧島」・「榛名」進水式
大正3年11月 第一次世界大戦参戦とドイツ領青島占領
大正4年8月 福島県猪苗代湖の提灯船行列
大正4年11月 大正天皇即位大礼
大正初年 大正初年の学習院
大正4年11月 王子電気軌道沿線名所案内〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
257
大正というと、私などはすぐに大正デモクラシーやモボ(modern boy)・モガ(modern girl)を連想する。本書には残念ながら、そうした大正風俗に関するものはない。そして圧倒的に多いのが天皇の防御や即位、記念式典といった皇室関係の公的な記録である。なにしろ、これは学習院が蔵する資料であり、学習院によって編纂されたものなのであるから。乃木将軍も当然大きく取り上げられている。彼は学習院の第10代院長である。学習院のページもまた多い。官立の学校に比べるとはるかに立派だ。卒業生の人脈も錚々たるもの。⇒2025/09/02
かんがく
8
大正ロマン的な写真集を期待していたが、学習院の所蔵写真なので天皇や皇太子関係が多い。昭和天皇の渡欧や大正天皇即位パレードなど、これはこれで興味深かった。2018/07/20