出版社内容情報
第一次大戦後に設立された国際連盟の規約により、戦争は国際法上違法とされた。連盟の常任理事国日本が、満洲事変という侵略戦争を拡大しえたのはなぜか。日本がいつ連盟規約に違反する方針を決定し、政府・軍・国際法学者は対中武力行使の違法性についていかなる認識をもったのかを検証。1920年代に戦争違法化体制が出現した歴史的意味を考える。
〈主な目次〉序章=視座としての戦争違法化/Ⅰ=戦争違法化と日本/Ⅱ=近代日本の出兵・開戦正当化の論拠/Ⅲ=内戦不干渉方針の展開と対中武力行使/Ⅳ=満州事変と戦争違法化体制/Ⅴ=戦争違法化体制の動揺と日中戦争/Ⅵ=ヴェルサイユ=ワシントン体制論/終章=戦争違法化原理の持続性
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