出版社内容情報
まえがきより
私は、精神科臨床の経験から、また、いろいろな方からの相談事の解決を通して、対人関係が健康なら心も健康であり、対人関係に自信があれば人生にも自信がもてる、という結論に達してきました。対人関係というと大きなテーマですが、日常生活の中ではちょっとしたコツをわきまえていれば問題は案外スムーズに解決します。
<目次>
◆I あなたの人間関係をチェックしよう
第1章 対人関係がストレスをためる
対人関係とストレスの関係
「重要な他者」とは?
コラム 対人関係療法とは/対人関係療法の歴史と特徴
第2章 あなたの対人関係の質をチェックしよう
あなたにとって、いちばん大切な人は誰?
「重要な他者」との関係をチェックする
ストレスのもとになっている問題を見つける
やるべきことに優先順位をつける
第3章 コミュニケーション上手になろう
できるだけ「言葉」で伝える
間接的な言葉は誤解のもと
勝手に納得しない
相手はわかっているはずだと思い込まない
むずかしいときは手紙で伝える
◆II それぞれの問題へのとりくみ方
第4章 大切な人を失ったとき
上手な悲しみ方
儀式を尊重する
相手との関係をよく思い出してみる
喪失の事実を認める
重要な他者」と悲しみを共有する
上手な立ち直り方
第5章 相手とのズレに悩むとき
どんなズレがあるか考えてみる
話しても仕方がないとあきらめる前に
相手への期待を冷静に見つめ直す
別れたほう方がよい場合
思い込みがズレを広げる
ズレの上手な解決法
第6章 変化にうまく適応できないとき
どんな変化もストレスのもと
古い役割と新しい役割のプラス面とマイナス面
新しい対人関係の枠組みをつくる
役割を現実的なものにする
広い視野から自分の役割を見る
病気からの回復も「役割の変化」
変化を上手に乗り越えるには
第7章 誰ともうまくいかないとき
対人関係の欠如
まず感情を表現してみる
自分のコミュニケーションパターンをチェックする
うまくいった対人関係を探してみる
治療関係を利用する
引きこもりの場合
対人関係をつくれない・続けられない人は
第8章 困難に直面したとき
相手が協力してくれない
どうしてもコミュニケーションする勇気が出ない
コミュニケーションに失敗したとき
対人関係が問題ではないように思えるとき
第9章 対人関係療法の応用とコツ
相手と自分の距離を見きわめる
人見知りタイプの場合
微妙な距離の人たちとの関係
第二層・第三層の人たちとの上手なつきあい方
◆III よりよい人生に向かって
第10章 心の健康のための仕上げ
いつも「重要な他者」に注目する
自分なりのストレス・マーカーを知ろう
内容説明
自己表現が苦手な日本人なら、対人関係にまつわる悩みは誰にでもあるはず。日常のちょっとしたコツをわきまえて、じょうずなコミュニケーションのノウハウを身につけましょう。本書で取り上げる「対人関係療法」は、短期対人関係療法という特別なかたちのものです。もともとはうつ病の治療法としてアメリカで開発されたものですが、認知療法とともに効果が実証されている数少ない精神療法のひとつで、最近は摂食障害やPTSDなど、さまざまな治療法として活用されています。
目次
1 あなたの人間関係をチェックしよう(対人関係がストレスをためる;あなたの対人関係の質をチェックしよう;コミュニケーション上手になろう)
2 それぞれの問題へのとりくみ方(大切な人を失ったとき;相手とのズレに悩むとき;変化にうまく適応できないとき;誰ともうまくいかないとき;困難に直面したとき;対人関係療法の応用とコツ)
3 よりよい人生に向かって(心の健康のための仕上げ)
著者等紹介
水島広子[ミズシマヒロコ]
1968年3月東京生まれ。慶応義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。思春期前後の問題や家族の病理、漢方医学が専門。慶応義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、現在、慶応義塾大学医学部客員講師(精神神経科)。衆議院議員。夫と娘(6歳)・息子(2歳)とともに宇都宮市在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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