出版社内容情報
人は生物学的に男女に二分できないことが科学的に明らかになってきている。性別とは何か。なぜ性別で差別や不利益が生じるのか。解決のための理論・方法とは。生涯にわたる発達を解明する「発達科学」の視点からジェンダーをめぐる多様な課題に迫る。
*心理学から教育学、社会学、経済学、政治学まで、第一線の研究者が学際的・分野融合的にアプローチ。
*ジェンダー研究、教育実践、心理的支援、社会政策に携わる人に。
内容説明
社会・生活の中のジェンダー問題を明らかにする。性とは何か。対人関係、教育、メディアに性はどのようにかかわるか。なぜ性によって差別や不公平が生じるのか。その解決のための理論・方法とは。ジェンダーをめぐる多様な課題に学際的に迫る。
目次
ジェンダーの発達科学と課題
第1部 ジェンダーの概念・理論(性の発達理論;性差・性別役割;男性・男性性の研究のあり方;性的少数者)
第2部 生活の中のジェンダー(母性愛;家族の中のジェンダー;対人関係とジェンダー;ワーク・ライフ・バランス;学校教育とジェンダー;理工系進学を阻むジェンダー要因の分析;性教育;メディアとジェンダー)
第3部 ジェンダーと社会問題・病理(ドメスティックバイオレンス;ハラスメントと性暴力;心の病いとジェンダー;少子高齢社会とケアワークとジェンダー;ジェンダー平等を実現する政治・阻害する政治;ジェンダーと経済格差)
著者等紹介
高橋惠子[タカハシケイコ]
東京大学大学院博士課程修了。博士(教育学)。聖心女子大学名誉教授
大野祥子[オオノサチコ]
白百合女子大学大学院博士課程中退。博士(心理学)。現在、白百合女子大学等非常勤講師
渡邊寛[ワタナベユタカ]
筑波大学大学院人間総合科学研究科心理学専攻博士後期課程修了。博士(学術)。現在、昭和女子大学人間社会学部心理学科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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