内容説明
近年における史料学や史料管理学の成果を踏まえ、記録史料の科学的な理解と保存・活用のための新しい科学を提唱する。歴史の証言としての記録史料の重要性、それを未来に伝えることの大切さを思うすべての人びとに。
目次
第1章 記録史料学の課題
第2章 記録史料群の構造的認識―越後国岩手村佐藤家文書を事例に
第3章 記録史料調査の理論と方法
第4章 記録史料の編成と目録記述
第5章 記録評価選別論の現在
第6章 現代アーカイブズ論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わきが
0
従来の記録史料学の概要、史料調査と目録作成、欧米諸国の公文書管理の事例など要点を抑えている。史料調査ではコンテキストをどこまで表すかが難しい。司法関係の史料は扱いが難しいなあと思った。1998年発行のせいか、ウェブ収集やデジタルアーカイブについては言及されていなかった。マドリッド原則、ISAD(G)、サー・ヒラリー・ジェンキンソン、T. R.シェレンバーグ、ハンス・ブームスについて興味を持った。2013/01/14
Sanchai
0
1998年発刊。今や情報公開法も制定され、公文書管理法も制定され、森友学園問題で市民の目も公文書管理に向かうようになった。とはいえ、本書で提示されている枠組みはイキだと思う。もはや自分も年齢的にアーカイブ学を学び直すのは難しいが、2012年頃に一度読んでみようと思った専門書であり、内容をざっと斜め読みしておきたいと思って図書館で借りた。現状とは確かに合っていないけれど、本書で提唱されていた中で、アーキビストの育成だけは、あまり進んでいるとも思えない。2020/12/05
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