内容説明
中世荘園の系譜を引く近世の郷村は、どのような歴史的展開を遂げたのか。摂津国島下郡・豊島郡と近江国甲賀郡の郷村を研究対象とし、幕府権力・個別領主支配、郷鎮守における祭祀組織、社会集団である大工組・郷土集団との関連から分析する。中世史研究との連続性を意識しつつ郷村を探究することで、近世の社会構造を捉え直すことを目指す。
目次
近世郷村研究の可能性
第1編 土豪的庄屋と郷(近世郷村結合の展開と領主支配;近世前期の国絵図・郷帳と村)
第2編 郷鎮守と郷(近世前期郷鎮守における神宮寺と本末関係の形成;近世天台宗における宗教的権力秩序の諸段階;特権的神職と郷鎮守)
第3編 社会集団と郷(近世大工集団の構造と展開;郷士集団と由緒)
集落の自立とその展開
著者等紹介
藤田和敏[フジタカズトシ]
1972年愛知県に生まれる。1996年立命館大学文学部史学科卒業。2005年京都府立大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(歴史学)。現在、相国寺史編纂室研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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