内容説明
地域に視座を置きながら、近世社会における宗教および宗教者をめぐる諸問題を追究した論考十一編を収録。宗教者の多様な活動や寺社の名所化を明らかにするとともに、地域社会史や出版文化史・絵画史料研究へも資する。
目次
1 地域と宗教者(風林火山の記憶と由緒―近世前期甲斐国雲峰寺・恵林寺の勧化を事例に;近世津島社の社家組織と御師;加賀藩芦峅寺衆徒の檀那場形成と廻檀配札活動;近世奈良の盲僧組織;無宿の陰陽師守屋安芸をめぐって;“鰊獲りの禰宜さん”考―近世の蝦夷地支配と神道系宗教者)
2 寺社の名所化と宗教者(中世における京都祇園社のさい銭;参詣曼荼羅試論;十七・十八世紀における近江八景の展開―近世の名所の成立をめぐって;近世鎌倉寺社の再興と名所化―十七世紀を中心に;金沢八景参詣と在地出版;江戸資本)
地域のひろがりと宗教
著者等紹介
青柳周一[アオヤギシュウイチ]
1970年生れ。1999年、東北大学大学院文学研究科博士課程(国史学専攻)修了。現在、滋賀大学経済学部准教授
高埜利彦[タカノトシヒコ]
1947年生れ。1972年、東京大学文学部卒業。現在、学習院大学文学部教授
西田かほる[ニシダカホル]
1964年生れ。1994年、学習院大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、静岡文化芸術大学文化政策学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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