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墓と埋葬と江戸時代

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  • サイズ A5判/ページ数 252p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642033909
  • NDC分類 385.6
  • Cコード C3021

内容説明

江戸時代、人びとはどのように葬られたのか。土葬と火葬、納棺時の姿勢、墓標、副葬品など、庶民から大名まで多様な墓の発掘から解き明かす。さらに六銅銭や鍋被り葬にも触れ、江戸の墓をさまざまな角度から考察する。

目次

近世墓研究の課題と展望―基調報告
東叡山寛永寺護国院墓地跡の調査と成果
発掘事例にみる多摩丘陵周辺の近世墓制
山梨県北部における江戸時代墓地について
経ヶ峰伊達家三代墓所の調査
出土六道銭からみた近世・堺の墓地と火葬場
近世の鍋被り人骨について
都市下層民衆の墓制をめぐって
江戸時代人の身長と棺の大きさ
江戸の墓の埋葬施設と副葬品

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もるーのれ

2
江戸時代の墓制は、身分制社会を反映したものになっていて、武家は大名・旗本から、町人では日雇いの層まで、身分に応じた様々な墓のあり方が窺えて面白いし、哀愁さえ感じてしまう。あと、鍋被りの事例は衝撃的だった。いまは業務で墓地遺跡を取り扱っているので、非常に参考になった。2023/02/05

春猫

0
収録論文のうち二本のみ読んだ。桜井準也の鍋を被らされた人骨の論文は読んでいて、つらかった。西本浩一の論文にある、身元引請け人が遺体を引き取るのが「慣行」という記述は参考になった。2015/06/03

momen

0
江戸時代の埋葬形態についての研究報告会の内容をまとめた本。大名から貧民まで様々な層の墓を考古学的に調査した内容がメイン。棺桶や納骨容器の種類と歴史、各地の墓地の構造、副葬品や六道銭の具体的な種類、鍋被り人骨なる特殊埋葬、骨から見た各時代の身長など、埋葬というテーマでも各発表はバラエティに富んだ内容。埋葬の社会システムは各地・時代でしっかり構築されており、大名などは立派な墓と副葬品を用意する一方、貧民は墓地の一区画に雑に埋葬された。考古学や形質人類学の研究手法も知れる。江戸の社会構造の一端を知れて興味深い。2025/02/07

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