内容説明
近世・近代移行期の江戸と関東農村を結ぶ商品流通と地域市場の発展を、緻密な史料解釈にもとづき論究する。常陸国土浦町、龍ヶ崎町、真壁町など三つの地域を対象に分析。斬新な視角から地域市場経済の動向を掘り起こす。
目次
1 江戸地廻り経済の展開と地方城下町(明和・安永期の関東河岸吟味と土浦;江戸地廻り経済の展開と土浦醤油問屋;天保期における一城下町の動向―土浦東崎町持合金一件をめぐって)
2 幕末維新期の豪農商と地域市場(幕末期の江戸廻り経済と在郷町干鰯商人;幕末期関東における農村金融の展開―青蓮院名目金の貸し付けをめぐって;幕末期関東における農馬販売についての覚書)
3 明治前期の諸営業と地域市場(明治前期北関東における諸営業の展開と諸階層―明治一三年、茨城県真壁郡飯塚村連合「地方税額報告書」を中心に;明治一〇年代における関東農村の市場変動―茨城県真壁郡飯塚村連合を中心に)
著者等紹介
白川部達夫[シラカワベタツオ]
1949年北海道に生まれる。1972年立正大学文学部史学科卒業。現在、金沢経済大学教授
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