江戸地廻り経済と地域市場

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  • サイズ A5判/ページ数 262p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642033695
  • NDC分類 675.021
  • Cコード C3021

内容説明

近世・近代移行期の江戸と関東農村を結ぶ商品流通と地域市場の発展を、緻密な史料解釈にもとづき論究する。常陸国土浦町、龍ヶ崎町、真壁町など三つの地域を対象に分析。斬新な視角から地域市場経済の動向を掘り起こす。

目次

1 江戸地廻り経済の展開と地方城下町(明和・安永期の関東河岸吟味と土浦;江戸地廻り経済の展開と土浦醤油問屋;天保期における一城下町の動向―土浦東崎町持合金一件をめぐって)
2 幕末維新期の豪農商と地域市場(幕末期の江戸廻り経済と在郷町干鰯商人;幕末期関東における農村金融の展開―青蓮院名目金の貸し付けをめぐって;幕末期関東における農馬販売についての覚書)
3 明治前期の諸営業と地域市場(明治前期北関東における諸営業の展開と諸階層―明治一三年、茨城県真壁郡飯塚村連合「地方税額報告書」を中心に;明治一〇年代における関東農村の市場変動―茨城県真壁郡飯塚村連合を中心に)

著者等紹介

白川部達夫[シラカワベタツオ]
1949年北海道に生まれる。1972年立正大学文学部史学科卒業。現在、金沢経済大学教授
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感想・レビュー

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ずしょのかみ

4
一定のテーマを扱ったのではなく、近世後期の江戸地廻り経済の展開を河岸問屋、醤油生産と流通、打毀し、松方デフレなどの諸要素から明らかにしている。とくに河岸問屋の検討については、旧来的な特権的運輸機関と新興の非特権運輸との抗争というシェーマを脱して、藩と問屋、そして幕府勘定方の3者の利害関係として具体相を明らかにして、近世後期には幕藩体制論理に矛盾が生じた点を指摘した点興味深い。流通の研究を幕藩制構造の解明に活かす視点が面白いと思った。2020/09/27

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