出版社内容情報
江戸時代、将軍を核に編成された儀礼行為の社会的・政治的意義を、権威の構造との関わりで検証し、民衆にとり国家的儀礼とは何かを追究する。勝栗・蜂屋柿等の産物献上にみる幕藩関係と村役、由緒書と文書管理、献上役と村秩序をはじめ、幕府の鷹儀礼をめぐる御振舞いの場や鳥問屋・餌差の存在形態などの諸問題を取り上げ、その実態と意義を解明。〈主な目次〉序論(問題関心の所在/贈答儀礼に関する研究動向と分析視角/由緒論との関係/本研究の構成)/Ⅰ=献上儀礼と村社会(近世の産物献上における将軍・大名・地域/近世の献上儀礼にみる幕藩関係と村役/由緒と文書管理/献上役と村秩序/由緒・献上と諸役免除闘争-負担をめぐる村内動向に注目して-)/Ⅱ=御鷹をめぐる贈答儀礼と諸集団(鷹をめぐる贈答儀礼の構造/近世の御振舞いの構造と「御鷹之鳥」観念/将軍の鷹狩と江戸の鳥問屋/将軍の鷹狩と身分-御鷹の餌鳥御用と餌差-)/結語/あとがき/索引
内容説明
儀礼行為を権威の構造との関わりで検証し、民衆にとり国家的儀礼とは何かを追究する。産物献上にみる幕藩関係と地域社会、由緒書と文書管理をはじめ、幕府の鷹儀礼をめぐる諸問題を取り上げ、その実態と意義を解明。
目次
第1編 献上儀礼と村社会(近世の産物献上における将軍・大名・地域;近世の献上儀礼にみる幕藩関係と村役;由緒と文書管理;献上役と村秩序 ほか)
第2編 御鷹をめぐる贈答儀礼と諸集団(鷹をめぐる贈答儀礼の構造;近世の御振舞いの構造と「御鷹之鳥」観念;将軍の鷹狩と江戸の鳥問屋;将軍の鷹狩と身分―御鷹の餌鳥御用と餌差)