出版社内容情報
足利将軍家を頂点とする政治秩序はいかに形成されたのか。将軍家子弟の門跡寺院入室などに着目し、公家・寺院社会における将軍家の地位を分析。公武の祈?を素材に、室町殿の立場や朝廷政務との関わりを解明する。戦国期、将軍による官寺の住持任免に関わった蔭凉職の人事も検討し、五山派禅宗寺院との関係や将軍家の求心性を明らかにした意欲作。
内容説明
足利将軍家を頂点とする政治秩序はいかに形成されたのか。将軍家子弟の門跡寺院入室などに着目し、公家・寺院社会における将軍家の地位を分析。公武の祈祷を素材に、室町殿の立場や朝廷政務との関わりを解明する。戦国期、将軍による官寺の住持任免に関わった蔭凉職の人事も検討し、五山派禅宗寺院との関係や将軍家の求心性を明らかにした意欲作。
目次
序章 本書の課題と構成
第1部 足利将軍家の地位と親族(室町前期における足利将軍家出身僧の身分と役割;足利将軍家子弟・室町殿猶子の寺院入室とその意義―室町殿と寺院・公家社会との関係を探る;室町前期における足利満詮流の政治的地位―武家護持僧化と准后宣下;足利将軍家の親族認識について)
第2部 足利将軍家と天皇家・朝廷(室町期の臨時祈祷と公武関係―足利義持・義教の政治的立場をめぐって;室町前期における比丘尼御所の附弟選定とその背景―足利義持・義教期を中心に;出家後の足利義満と朝廷政務;足利義満と天変祈〓)
第3部 足利将軍家と禅宗寺院(嵯峨宝篋院の成立と泰甫恵通の動向―足利義詮菩提所考;等持寺住持職の歴史的展開;戦国期の蔭凉職と幕府政治)
終章 本書の総括と今後の展望
著者等紹介
〓鳥廉[タカトリレン]
1989年北海道に生まれる。現在、北海道大学大学院文学研究院助教、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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