出版社内容情報
日本史研究を世界に発信したイェール大学教授・朝河貫一。その先駆性と史学史上の意義を再評価。同大学図書館の資料収集記録も掲載。明治から昭和期に欧米の歴史学者との交流の中で学問を磨き、アメリカから日本史研究を世界に発信したイェール大学教授・朝河貫一。日本と西欧を比較し、中世社会の封建制度を追究する朝河の先駆性と史学史上の意義を、現在の中世史研究に照らして再評価する。同大学図書館の日本史資料収集に関わる記録や、歴史家と交わした書簡の翻刻なども掲載。
日欧の比較封建制論と現代(朝河貫一と日欧比較封建制論―「朝河ペーパーズ」の「封建社会の性質」草稿群の分析…甚野尚志/越前国牛原荘の研究と朝河貫一…似鳥雄一)/朝河貫一の中世史像と歴史学界(『入来文書』の構想とその史学史上の位置―日欧の中世史研究からみて…佐藤雄基/朝河貫一と日本の歴史学界…近藤成一/鎌倉幕府の成立と惟宗忠久―朝河貫一研究との関連で…海老澤衷)/朝河貫一の活動とイェール大学(朝河貫一とイェール大学日本語コレクション―構築・目録作成、整理の葛藤…中村治子/朝河貫一の生涯―家族・知人・教え子…山内晴子/付録(イェール大学所蔵朝河関連資料および参考文献…中村治子/朝河貫一とオットー・ヒンツェの往復書簡…甚野尚志/「朝河ペーパーズ」の基礎的研究 補遺―朝河研究の課題として…佐藤雄基)
海老澤 衷[エビサワ タダシ]
1948年生まれ。現在、早稲田大学文学学術院教授。 ※2017年2月現在【主要編著書】『荘園公領制と中世村落』
近藤 成一[コンドウ シゲカズ]
1955年生まれ。現在、放送大学教授・東京大学名誉教授。 ※2017年2月現在【主要編著書】(編著)『モンゴルの襲来』(吉川弘文館、2003年)、『鎌倉時代政治構造の研究』(校倉書房、2016年)、『鎌倉幕府と朝廷』(シリーズ日本中世史2、岩波書店、2016年)
甚野 尚志[ジンノ タカシ]
1960年生まれ。現在、早稲田大学文学学術院教授。 ※2017年2月現在【主要編著書】『十二世紀ルネサンスの精神―ソールズベリのジョンの思想構造』
内容説明
明治から昭和期に欧米の歴史学者との交流の中で学問を磨き、アメリカから日本史研究を世界に発信したイェール大学教授・朝河貫一。日本と西欧を比較し、中世社会の封建制度を追究する朝河の先駆性と史学史上の意義を、現在の中世史研究に照らして再評価する。同大学図書館の日本史資料収集に関わる記録や、歴史家と交わした書簡の翻刻なども掲載。
目次
第1部 日欧の比較封建制論と現代(朝河貫一と日欧比較封建制論―「朝河ペーパーズ」の「封建社会の性質」草稿群の分析;越前国牛原荘の研究と朝河貫一)
第2部 朝河貫一の中世史像と歴史学界(『入来文書』の構想とその史学史上の位置―日欧の中世史研究からみて;朝河貫一と日本の歴史学界;鎌倉幕府の成立と惟宗忠久―朝河貫一研究との関連で)
第3部 朝河貫一の活動とイェール大学(朝河貫一とイェール大学日本語コレクション―構築・目録作成、整理の葛藤;朝河貫一の生涯―家族・知人・教え子)
著者等紹介
海老澤衷[エビサワタダシ]
1948年東京都に生まれる。1981年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学文学学術院教授、博士(文学)
近藤成一[コンドウシゲカズ]
1955年東京都に生まれる。1982年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、放送大学教授・東京大学名誉教授、博士(文学)
甚野尚志[ジンノタカシ]
1958年福島県に生まれる。1983年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、早稲田大学文学学術院教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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