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戦国期の貨幣と経済

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  • サイズ A5判/ページ数 264,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642028806
  • NDC分類 337.21
  • Cコード C3021

出版社内容情報

貨幣は交換媒体・価値尺度・蓄財手段の機能を持ち、国家権力と不可分の関係にある。しかし中世の日本では、自国で発行した貨幣ではなく、中国移入の渡来銭が流通し経済を支えていた。荘園領主経済、金・銀の流通、悪銭問題、戦国大名権力との関わりなどから中世の経済構造を解明する。近年活発な中世貨幣流通史研究に一石を投ずる、注目の書。

内容説明

貨幣はさまざまな機能を持ち、国家権力と不可分の関係にある。荘園領主経済、金・銀の流通、悪銭問題、戦国大名権力との関わりなどから中世の経済構造を解明。近年活発な中世貨幣流通史研究に一石を投ずる注目の書。

目次

序章 中近世移行期貨幣流通史研究の軌跡と課題
第1章 戦国期東寺の頼母子講
第2章 中世後期荘園の経済事情と納入年貢の変遷―東寺領備中国新見荘の事例から
第3章 戦国期荘園の悪銭問題―賀茂別雷神社領荘園の事例から
第4章 地域的銭貨流通秩序の形成と大名権力―九州を中心に
第5章 悪銭問題と金・銀の「貨幣化」
第6章 十六世紀後半関東の「永楽」と永楽銭
第7章 中近世移行期の銭貨流通秩序
終章 中近世移行期の流通構造と貨幣

著者等紹介

川戸貴史[カワトタカシ]
1974年兵庫県に生まれる。1998年愛媛大学法文学部卒業。2001年名古屋大学大学院文学研究科博士前期課程修了。2006年一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、日本学術振興会特別研究員、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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toshibowdayo

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中国から移入された雑多な種類の銭貨が、区別されることなく一枚=一文の価値を自律的に得て全国的に流通していた。(12世紀後半~17世紀)。まさしく貨幣の本質がそこにはあったのだが、戦国期、大名領国経営、中華との貿易、中華そのものの機軸通貨の移行、流通経済の成長による銭不足等々、紆余曲折があり、統治する側と実体経済との間に齟齬が生じる。→ 一枚=一文のシステムに良銭と悪銭と言う区別を生じさせてしまう=統一的なシステムが各地域単位のシステムに分断され混乱が生じる。だけど結果的にはリスク分散だったりして…2015/09/13

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