内容説明
連署極楽寺重時の出家に続き、病に倒れた執権北条時頼は出家を決意、嫡子時宗が成長するまでの「眼代」として、重時の子長時に執権職を譲る。回復した時頼は僧形での執政を開始する。それは、執権職と北条氏家督の分離を意味し、得宗専制政治への第一歩であった。やがて人々の期待を一身に受けた時宗が元服。鎌倉幕府は静かに転換点を迎える。
目次
吾妻鏡 第四十三(建長五年(一二五三))
吾妻鏡 第四十四(建長六年(一二五四))
吾妻鏡 第四十六(康元元年(一二五六))
吾妻鏡 第四十七(正嘉元年(一二五七))
著者等紹介
五味文彦[ゴミフミヒコ]
1946年、山梨県生まれ。1970年、東京大学大学院修士課程修了。現在、放送大学教授・東京大学名誉教授
本郷和人[ホンゴウカズト]
1960年、東京都生まれ。1988年、東京大学大学院博士課程単位取得。現在、東京大学史料編纂所教授
西田友広[ニシタトモヒロ]
1977年、島根県生まれ。2003年、東京大学大学院博士課程中途退学。現在、東京大学史料編纂所助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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