内容説明
執権北条時頼に嫡子時宗が誕生する。宝治合戦の余波である了行法師らの謀叛未遂事件や九条道家の死をきっかけとし、道家の孫である摂家将軍藤原頼嗣の追放と後嵯峨上皇皇子宗尊親王の関東下向と将軍就任が断行され、幕府の体制のみならず、朝幕関係も新たな段階へと移行してゆく。また、幕府による京都閑院内裏造営は、御家人役のあり方を示す。
目次
吾妻鏡 第四十（建長二年（一二五〇））
吾妻鏡 第四十一（建長三年（一二五一）
建長四年（一二五二））
吾妻鏡 第四十二（建長四年（一二五二））
著者等紹介
五味文彦［ゴミフミヒコ］
１９４６年、山梨県生まれ。１９７０年、東京大学大学院修士課程修了。現在、放送大学教授・東京大学名誉教授
本郷和人［ホンゴウカズト］
１９６０年、東京都生まれ。１９８８年、東京大学大学院博士課程単位取得。現在、東京大学史料編纂所教授
西田友広［ニシダトモヒロ］
１９７７年、島根県生まれ。２００３年、東京大学大学院博士課程中途退学。現在、東京大学史料編纂所助教（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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AR読書記録
4
今巻で俄然活躍を見せるのが隆弁。時頼の妻の懐妊や出産を予言したり、雨を降らせたり、将軍の病を治したり、ここに記録される法力の高さはすさまじいものがある。が、まあね。パトロン（？）得宗家の遺した記録のなかだからね。真実は那辺にあるかははっきりしませんけどもね。まあでもなんにせよ、前巻ではわりと星の動きがどうだああだという陰陽道のほうからの記録が多かったものだから、ここで一気に仏教が巻き返してきた、ような感じを受ける。ところで記録される“奇瑞”の類いによく「海（川）が赤くなった」があるが、赤潮とかなのん？2015/12/09
